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房州白浜野島埼灯台 [イラスト]

野島崎灯台S.jpg

房州白浜、野島埼灯台
 敗戦後の日本は食べるにも困るほど貧しく、雨が降れば下水は溢れ道路はぬかるみ衛生状態も悪かった。だから「あの時代は良かった」などとは決して言わない。        
 昭和20年8月15日は、丸山眞男に言わせれば「超国家主義の全体系の基盤たる国体がその絶対性を喪失し今やはじめて自由なる主体となった日本国民にその運命をゆだねた日」※であり、人々の心は便利で豊かな現代の生活の中で感じる閉塞感とは無縁の、まだ自粛や自主規制などという馬鹿げた言葉も知らず開放感にあふれていた
 ここ房州白浜から御宿にかけては伊勢海老、サザエ、アワビ、ウニなど海の幸に恵まれ海女の活躍する場所で、イタリア映画「にがい米」に登場する女性の美しい肢体を思わる彼女らの姿は、まさに自由でのびのびしていて戦時中の抑圧からの解放のシンボルのようでもあり、灯台の見える景色と一体であった。

※丸山眞男「超国家主義の論理と心理」(1946年)戦後いち早く戦前の政治精神を解明した丸山の功績を評価するが、、このように「暗い戦前」と「明るい戦後」を対比する思考に与しないし、そもそも「天皇の赤子」たる大多数の日本人が一夜にして「自由なる主体」になれるわけがない。所詮ブルジョワ知識階級的思考と言わざるを得ない。



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