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竹田城錦秋 [イラスト]

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竹田城錦秋
 志賀直哉の「城の崎にて」に影響されたわけでもないが、丹後半島の旅を思い立ち「天橋立から出石、城崎温泉を巡るついでに竹田城へ行ってみようと思う」と話すと、友人は「やめとけ、駅からかなり歩かなあかんし熊笹を掻き分けて急な山道を登るんや、雨でも降ればわやや。頂上に城跡はあるけど石垣だけや、他なんもあらへん」という。日程の都合もあってその時は諦めたのだが、それからずいぶん時が流れた。ベトナム戦争が終わり、冷戦が終結し、世の中はテロの時代に突入、日本は2度にわたる大震災に見舞われた。
 最近になってひょんなことから竹田城を訪ねることになった。友人の話とは違い、城跡のすぐ下まで舗装道路が延び、駐車場があって、ご親切に篠竹を切った杖まで用意されている。ここでロケをした映画だかテレビドラマだかの影響で、今では「天空の城」とか呼ばれ石垣が崩れるほど観光客が押し寄せると言う。


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伊根の舟屋 [京都]

伊根の舟屋S.jpg
伊根の舟屋

 宮津の友人が反戦集会に連れて来た若者は「うちにはプライベートビーチがあるんや」と自慢げに話していた。伊根という漁村だという。友人は「プライベートビーチなんてもんやない、家が海の上まであるだけや」と笑ったが、その後伊根のことはすっかり忘れていた。ずっと後になってたまたま見た映画で、ヒロインが伊根の出という設定で集落の景色が映し出され、その時初めて友人が言った「家が海の上まである」ということが理解できた。しかもこの風景は海の上から見ないと分からない。
 その後ベトナム戦争は米国の敗北に終わり、宮津の友とも疎遠になっていつしか消息も途絶えた。プライベートビーチを自慢していたひょうきんなあの若者は村へ帰ったのだろうか。現在は「伊根の舟屋」として観光名所となっている。


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