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三十三間堂 通し矢 [京都]

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三十三間堂 通し矢

 吉川英治の小説で武蔵と吉岡伝七郎の決闘の舞台となった三十三間堂(蓮華王院)は、修学旅行で訪れて以来、京都での最初の下宿が近かったことや博物館、智積院、豊国神社などがすぐ傍なので、何度散歩に行ったことだろう。保元、平治、承久、明徳、元弘、応仁さらには禁門の変と戦乱が続いた京都には、意外と古い建物が少ないが、ここには京都で一、二を争う歴史のある本堂(1266年再建、国宝)があり、また1001体の千手観音像の中に必ず「会いたい人に似た像がある」と教えられて、1時間ほど探し回ったこともあった。
 昔は正月の成人の日にここで「通し矢」(正式には「大的大会」という弓道競技会)が行われ、一生に一度、二十歳の若者が矢を放つ行事が開催された(現在は1月中旬で成人の日とは限らない)。男子は通常の弓道の衣装だが女子は振り袖に袴をつけ襷姿も凛々しく、京都の正月を華やかに彩る。「清浄な心の人と端麗な姿の人は時劫のほかには敵を持たない」とイェーツは言うが、弓を引くべき敵のない平和な世に二十歳の若さがまぶしく輝く。



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